綴り/チェンマイのものづくりeavamを訪ねて
2020年よりkasi-friendlyでご紹介させていただいているeavam(イーヴァム) 上質な素材と美しいストーリーのあるプロダクト、細部にわたってこだわりがゆき届いているブランドです。
kasi-friendlyではソープやジャスミンのバームなどのコスメ、リタでは蜜蝋ラップや、手刺繍のバックをご紹介しています。
どんな場所でどんな人の手で作られているのか、じぶんたちの目で見て感じて、それをお客様にお伝えできたらと思い、eavamの世界観をつくりあげた sal laboratories の大橋二郎さんと、花岡安佐枝さんのおふたりにお逢いしてきました。
チェンマイの市街地から車で40分ほどの郊外の、もともと果樹園だったという自然豊かな敷地にeavamの工房があります。
■ レインツリーの木の下で
敷地のいたるところにシンボルのようなレインツリーの木。その木の下でお話を伺いました。
レインツリーは木の保水力が高く、また木の葉から水を蒸発させる力も高いこと、大きな傘のような樹形のおかげで周囲の土壌の水分を確保したり、気温を下げるといったありがたい役割を果たす木。
昔はチェンマイの道沿いには大抵大きなレインツリーの木があって、木の下を通るとひんやりとした空気が降ってくるのがわかったそうです。eavamの敷地内でも大切にされている大事な木だそうです。
環境に負荷をかけないものづくりは、自然からのひらめきが多く、eavamの商品の中で特に人気のあるジャスミンの花の香りがするバームを掬うちいさなスパチュラは、レインツリーの葉からインスパイヤされてつくられたのだそう。
工房で作業をしているのは現地のスタッフさんたちの笑顔も素敵でした。
ここで働いているスタッフのみなさんは細かく大変な作業も手を惜しまず行ってくれるから、と花岡さんはおっしゃっていました。「信頼と安心」が循環していると感じました。
kasi-でも人気のココナッツソープもここで作られています。
作る工程で出る排水は貯水槽に貯められ、その周りに生える植物と微生物の力で発酵された水は、上澄を掬うと透明に戻っていくのだそう。ここでもパーマカルチャーの循環が息づいていました。
敷地の中のハーブ畑でつくられているバームの原料となるジャスミンももちろん自然のまま。
■ これからのeavam
この美しい敷地の中に、eavamのラインナップを紹介するショップとカフェをオープンする予定だそうです。。
お客様をお迎えするにあたり、丁寧に淹れた中国茶でゆっくりするひとときをイメージ。チェンマイの中心部とはまた違った、静かで豊かなおふたりならではの空間づくり。いずれ音楽会なども考えているとのことです。
eavanの商品を手に取りながら、作っている人たちがすぐそばにいて、eavamの世界観を堪能できるすばらしい時間になることと思います。チェンマイを訪れることがあったらぜひ足を運んでみてください。
リタでご紹介している刺し子のバックも同じスタッフさんの刺し子だそう。すべて手縫いです。
タイの国花、ジャスミンのモチーフ(マリ)とタイの5バーツコイン(リアンハー)がモチーフ。
先日リタでお買い上げくださったお客様に、誕生秘話をお伝えしなくちゃ!と思いました。
2024.1月 チェンマイ eavamにて。
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